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昨日は朝から、社会保険業務センター記録管理部記録課長A氏の話を聞いた。このところ、集中して調査をしている昭和17年から29年までの「労働者年金保険・厚生年金保険被保険者台帳」いわゆる旧台帳の保存状態についてのヒアリングだ。もっぱら、厚生労働省・社会保険庁にとって「最高機密」の情報扱いされているようで、A課長の話もよく聞くと覚束ない点も多い。

「昭和32年から、カードにパンチ式の穴をあける方式で記号番号・氏名・性別・取得年月日・喪失年月日・標準報酬月額などを記録していきました。当時は、氏名の漢字については番号が決められていて数字化した漢字を入力していたのです。そのカードをカードリーダーに読み取らせて、磁気テープに記録していきました」

「そんな時代にコンピュータがあったんですか」思わず声に出すと、「昭和34年(1959年)にはIBMのマシンを導入していますから」とA課長は胸を張った。ところで、旧台帳はふたつの形態に分類されて保存されている。

お詫びと訂正 『社会保険庁25年史』で検証したら、この記述は間違いであることが判明しました。同書によると「昭和37年3月IBM1401型2セットと大型の7070型1セットが導入される運びとなり、これを契機として、厚生年金保険の記録事務は、電子計算組織による磁気テープ収録方式という画期的な方式に切り換えられることとなり、将来への基礎がここに確立されることになった」(318ページ)とある。記録課長さん、しっかりしてよと言いたいが、社会保険業務センター記録課長の発言をそのまま信じて書いてしまった私のミスでもある。お詫びして訂正します。

A=「1365万・磁気テープ化済・紙台帳保存」 
B=「1754万件・マイクロフィルム化済・紙台帳廃棄」

 このうち、Aの1365万件については旧台帳に記載されている人で被保険者資格を継続して持ち続けた人、あるいは退職などの理由でいったん被保険者資格を喪失しているが、ふたたび取得した人などの情報が含まれている。また、Bについては昭和29年までに一度は被保険者となったがその後に喪失して、昭和34年までの間に再取得していない人の旧台帳だと言われる。

 私は昨日、三鷹にある社会保険業務センターを訪れ、記録管理部帳に話を聞いて実地調査を行った。謎はふくらむばかりである。その報告は明日以降とする。(続く)

※明日、午後2時から公共事業チェック議員の会主催で、衆議院第2議員会館第4会議室で「グリーンピア南紀」視察報告会を行うことになった。那智勝浦町からも、この問題に取り組んできた町会議員が上京して「現地からの報告」をしてくれる予定だ。



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