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 年度末の一日は、区役所を退職していく職員に辞令交付し、お別れの言葉を聞くなどの式典がいくつかあり、万感こみあげる人々の姿があった。世田谷区役所は、5000人を超える大組織なので、退職者数も219人と多い。そのうち、直接意見を交わしたり説明を聞いている人はほんのわずかだが、それぞれの部署で日々の業務を支えてくれた皆さんに感謝したい。

 このところブログでも「電力供給」「値上げ」等の関係の記述が多かった。それは、社会的影響も大きく、広く告知されるべきだと判断したから、書き続けたと言っていい。何日か経過して、東京新聞で報道されたのが契機になって、一斉にテレビ等も取り上げるようになり、今週までこの話題でのインタビューが続いた。けれども、子育て支援や、障害者福祉、高齢者福祉など、どの自治体でも焦眉の課題となっているテーマに取り組んでいる時間も長い。

 1か月前の今日、2人の人物から「区長選出馬」を打診された。私の最初の反応は「選挙はいつ行なわれるの?」だった。それから多くの人が集まってきて、選挙、そして当選、初登庁とつながっていった。約1年をへて、予算編成を行い、無事原案通り区議会では可決・成立をしてもらった。途中で前区長から仕事を引き継いだ形から、ようやく、スタートラインに立ったということになる。

 私の政治手法は、ボトムアップ型であり、合意形成型と言ってもいい。先鋭な剣をふりまわして古いものを切り刻むような荒療治に入るよりは、食事療法・体質改善を推進するタイプだ。それでも、1年目がやがて終わり2年目となる。「待機児童解消」などグッとアクセルを踏まなければならないテーマもいくつかある。

 国と地方の関係、また都道府県と基礎自治体の関係、そして「縦割り」の融通のきかない役所文化は日本全国共通のものかもしれないが、大きく転換するべき時期が来ていると感じている。そんな思いを新たにした一日だった。

 



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