TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




フリージャーナリストの横田一さんが収監前の鈴木宗男さんを追ってメッセージを収録した『ムネオの伝言』(扶桑社・鈴木宗男著)が近く刊行される。注目の一冊となるに違いない。以下、横田さんからのメールを御紹介することとしたい。

  [横田一より]

21日には、編集協力・解説をした『ムネオの伝言』が出版されます。本の紹介と私のあとがき(一部)は次の通りですが、菅政権が迷走する今、「小沢氏の事件は私の事件と同じで、検察のデッチ上げではないか」「辺野古埋立は自民党時代に官僚が決めた案。米国に沖縄の民意を伝え、政治主導で見直すべき」といった鈴木氏の伝言に耳を傾け、活かすべきではないか、と思っています。

<本の紹介>


 刑務所に入る前に、これだけは言いたかった。 検察のたび重なる“犯罪でっち上げ”、沖縄県知事選での機密費3億円、尖閣諸島・北方領土問題の裏側、そして家族や支えてくれた人々への想い…

  126日に収監された鈴木宗男・新党大地代表。97日付で最高裁への上告が棄却され有罪が確定したが、これは「検察がでっち上げた犯罪」。 事件の捜査段階における検察の横暴を暴露し、「なぜ自分が狙われたのか?」を分析する。さらに豊富な外交経験から、尖閣諸島・北方領土問題への対応を批判、これは「日本外交の危機」だと警告。沖縄県知事選で3億円の機密費を遣ったことを暴露するなど、沖縄・普天間基地移設問題の裏側も。

   そして、家族をはじめ松山千春氏や佐藤優氏ほか、ムネオ・ バッシングの中で支え続けてくれた人々への感謝の想いを語る。「日本政治の暗部を最もよく知る男」による、収監前“最後のメッセージ” を緊急出版。

▼目次
第一章 検察の“犯罪でっち上げ”

第二章 普天間基地移設の裏側 

第三章 ムネオ流「外交論」

 
第四章 支えてくれた人々への感謝 

コラム/郷原信郎・川内博史・佐藤優 解説/横田一

<あとがき(横田一)>


 まえがきで鈴木宗男氏が私と「一緒に仕事をすることになるとは思っていなかった」と書いているが、私もかつてはそう思っていた。 初対面は9年前の20015月。辻元清美衆院議員が翌年311日に取り上げた「ケニアのODA(ソンドウ・ミリウ水力発電事業)」の疑惑について議員会館で取材し、「仕切屋・鈴木宗男に不透明な動き バラマキODAの『外務省暗部』」と銘打った「日刊ゲンダ
イ」(2001年5月23日付・発行は22日)の記事が出た。ケニアODA疑惑については週刊誌や月刊誌(注 週刊現代・週刊金曜日・世界)で記事を書くなど、私も“宗男バッシング”に加わっていたのだ。

 
 当時、私は「族議員」と呼ばれていた自民党大物議員を追っかけていた。彼らには「建設業者から政治献金をもらう一方、公共事業を推進する」という共通する特徴があり、鈴木宗男氏も該当すると思っていた。しかし国政復帰を果たした後、当初のイメージは大きく変わった。決定的だったのは、普天間飛行場の移設問題。鈴木氏は1998年の沖縄県知事選での機密費投入を暴露し、自民党時代に官僚が決めた「辺野古埋立案」にも反対する立場を明確にした。かつての族議員としてのイメージから「官僚と闘う環境派議員」に生まれ変わったと見えたのだ。

 
 外交問題でも、鈴木氏の存在がますます貴重になっていることも実感した。佐藤優氏は『国家の罠』の中で、鈴木氏や佐藤氏が糾弾された背景に「国際協調的愛国主義から排外主義的ナショナリズムへの外 交路線の転換」があると指摘した。領土問題が先鋭化して、相手国に強行に出さえすればいいとする「排外主義的ナショナリズム」が高まりつつある今、その対極に位置する「国際協調的愛国主義」路線の鈴木氏の巻返しが期待されるのだ。(中略)

 

  残念ながら、鈴木氏は最長で1年5ヶ月収監される。だが、獄中に入っても鈴木氏の過去の発言は消え去ることはない。上告棄却から収監までの2ヶ月半の間に鈴木氏をできる限り追いかけ、講演や挨拶に耳を傾けながら、「ムネオの伝言」として残そうとしたのはこのためだ。その言葉を伝え広めていくことが、周りの人々に夢や希望や元気を与え、そして日本の外交や内政にもプラスなると思ったのである。

 

 (あとがき終わり)


 また「出版記念の懇談会」も1221日に企画しましたので、お気軽にご参加ください(17日までに出欠のご連絡をいただけますと助かります)。

<おしらせ・出版記念懇談会>
1)日時=122119時より21時半頃まで(2次会も予定)
2)場所=居酒屋「アミ」(千代田区神田小川町3-16-4
http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0000573730/
3)会費=4000円(本を贈呈いたします) 

 

***************************************************************
151-0053 東京都渋谷区代々木2-20-13 パレスティディオ代々木512
           横田 一
        TEL 090-3408-7021
       TEL&FAX 042-587-3174     
       E-mail hyokota@alles.or.jp
 (上記のメールで届かない場合は、"hyokota2003@yahoo.co.jp
 までお願いします)
****************************************************************



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 「諫早干潟、... 「マンガ規制... »