……前号繰越。振込に及び腰だった県教組も、現在は一歩すすめて、すぐに現金として必要な生活給とはいえない(反論があることは重々承知しています)期末手当、勤勉手当も振込にできないか、と運動しているところです。
しかしここはみなさんに原点にかえって考えてほしいのです。この不況下、犯罪はますます頻発、凶暴化しており、現金を特定の職員に一度集中させ、しかも移動し、加えて仕分けを行うという作業にはかなりのリスクが発生し、そのリスクの多くは事務職員に向かいます(どこかの事務職員のように182㎝、90㎏の巨体をみんなが持っているわけではありません。山形県の事務職員の8割は女性です)。
『事務職員の生命をまもる』という観点から全額振込を考えていただけないでしょうか。それに、池田小の事例を持ち出すのは筋違いかもしれませんが、学校という場所は本来開かれたものであるはずで、本気で侵入しようとする人間を完全に排除する手だてが無い以上、多額の現金を学校に運び入れることは避けるべきだと愚考します(※)。
手続きは簡単です。職場の事務職員に、
「やる。全額。」と申し出ていただき、依頼書の指定する場所に「1」と記入すればそれでおしまい。振込に切り替えた私が言うので間違いはありませんが、別に振込にしたからといって給与の行方に変化があるわけでもなく、給料日の夜、ふとんの上で妻との間に一万円札の壮絶な奪い合いが行われることには何の影響もありませんでした。ご心配なく。え?どこへ振り込めばいいのか?ATMの手数料がバックされる労金に決まっているじゃないですか!
※マスコミがまるで季節の風物詩のように「今日、県内の公務員にボーナスが支給されました」と、県庁あたりの情景を紹介することで、どれだけの反発と、穏やかならない計画を喚起していることであろう。
組合員へのこの一曲。 「ワダツミの木」元(はじめ)ちとせ
「凄いのが出てきたなー」
「うん。あれは凄い。」
ロック好きの同年代の教員と飲んでいて、このヴォーカリストの話になる。奄美大島出身。民謡コンテスト最年少優勝。なんと民謡ロック。
若い頃からロックばかり聴いてきた我々にとって、民謡だの演歌だのははっきりと唾棄すべき存在だった。ああそれなのに。
日本人の内には、確実にこぶしや節回しに呼応する部分があるのだろう。そこをいきなり一撃された気分。金沢明子の「イエローサブマリン音頭」(笑)や坂本冬美の「日本の人」のような余技とはこの曲は次元が違う。
「なにぬるいことを言っとるか公務員どもがーっ!」からんできたのは同い年の銀行員。こいつもロック好き。
「入行してすぐに営業のために『ああ上野駅』(♪上野はおいらの心の駅だぁ~♪)を唄わなきゃならなかったオレの無念がお前らにわかるかーっ!」すまん。しかしお前何も泣かなくても。
※この銀行員には悪いが、まもなく銀行への悪口も特集します。
【2002年4月26日発行 情宣さかた】
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