PART32「あさが来た」はこちら。
実はもうこのシリーズをやることはあるまいと思ったけれど、5月5日の「ひよっこ」を見て考えが変わった。なんなのこれ!?すげー面白いじゃん。
あ、そうか。一応流れでこれまでをおさらいしておくと、「とと姉ちゃん」と「べっぴんさん」にふれなくてはね。
つまんなかったです!(笑)わたしは「とと姉ちゃん」には激しく期待した。「暮らしの手帖」がネタになるわけだから、あの人やあの人がどう描かれるのか、脚本家として腕の見せどころではないかと思ったのに。しかも主演はこういうドラマの申し子と言うべき高畑充希ですよ。「べっぴんさん」に至っては、最後までヒロイン(芳根京子……ノーコメント)が何をしたいのかがさっぱりわからず。
ゴールデンウィークだから否応なしに朝ドラを見ることになるわけで、どうなの今回はと斜に構えていたら、妻は「すんごく面白いの今回」と激賞。へー。
まず、ナレーターが増田明美というあたりが憎い。彼女の“解説”をドラマに持ってこようとしているあたりのセンスがすばらしい。女子マラソンの駆け引きを冷静に語る彼女の名調子を利用して、ドラマにおける“神の声”にしたかったんですよね岡田センセイ!
そうなの。岡田惠和は「ちゅらさん」につづいて“絶対にない場所”(ユートピア)の造型に成功している。行方不明の父親を捜すために集団就職したヒロインという貧乏くささが、逆にお姉ちゃんたちのパジャマゲームを感動にもっていってる。
主演で起用されるかもと思っていた藤野涼子もいいが、役柄として仕方がないとはいえ、いまテレビに出ている女優のなかで、誰よりもスッピンな有村架純のとぼけっぷりもいい。わたしはちょっと感動してしまった。
同時多発的といっては失礼だが、昼の「やすらぎの郷」とこの朝ドラの“つぶやき系”ドラマがあることは2017年の収穫だと思う。すげーうれしい。それに銀杏BOYZの峯田も出るんでしょ!見なきゃ。でも朝ドラで脱ぐなよ峯田。
めでたく「ひよっこ2」につづく。
ピエール瀧と新井浩文が出ているような気がして。
でもねえ、わたしは思うんだけど、
だからなに?とつくづく。
品行方正な人間しか“演じて”はいけないと?
実はうちの老父の故郷が舞台となっており(ちなみに私は茨城弁のヒアリングはできる)、父は放送を喜んでおります。
あとは出演者が不祥事を起こさないよう祈るのみ…です。
んだよねー。
あーわかるわかる、と思いながら(妻に
気取られないようにして)わたしはうなずいて
います。
がんばれ石坂浩二!
いろんな意味でわたしはそう思っています。
東京編も、同僚の女の子たちや和久井さん演じる
先輩社員など(うちのダンナは彼女を見て、
『いや、元ダンナで苦労したから』とつぶいやいてましたが、それはリアル…)面白いキャラクターで、楽しみです。
やすらぎの郷は、ダンナがハマってて、付き合いで見てますが、女性陣の妖怪ぶりと男性陣のくたびれ加減(あとの往年俳優はみな、鬼籍に入ったんですね)が怖いです。セリフも態度も男尊女卑だし、でも高齢者にはこれが受けるのかー、ちっともやすらがないですけど。