監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス
確かに上出来な映画で、ディカプリオが達者な役者であることは理解できる。でもこの映画に足りないのは、もうほんの少しの「軽さ」。自分の過去をネタにテレビショーに出演するほどの年若い(そしてお調子者の)詐欺師の物語なのだから、家族の再生などという重いテーマはむしろマイナスにはたらいたのではないか。高校生のくせに欺すことに天性の才能をみせるあたりをもっと強調しても面白かっただろう。でも、それではスピルバーグ印にならなかったということかなあ。
加えて、タイトル(「鬼さんこちら」)の意訳を絶対に許さない指令が出たことでもわかるように、構えの大きな作品にしてしまったことで逆に楽しさをそいでしまったんだと思う。くりかえすが、確かに上出来の映画ではあるのだけれど。
ユーモアを解さない捜査官、わざわざこんなお得な役をトム・ハンクスにふらなくても(笑)☆☆☆★★★
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