第二十九回「摂津晴門の計略」はこちら。
池端俊策先生はやっぱりむずかしい局面に話を持っていく。天皇です。
「太平記」では野心満々の後醍醐天皇を片岡孝夫(いまは片岡仁左衛門)が演じて素晴らしかったが、さあこれまで天皇はどう描かれてきただろう。
直近は「ミッドウェイ」。昭和天皇を空襲におそれをなして走らせるという、さすがローランド・エメリッヒな演出で笑わせてくれましたが、「日本のいちばん長い日」で本木雅弘、「ラストサムライ」では明治天皇をやはり歌舞伎界から中村七之助、「二百三高地」では三船敏郎、そしてなんでもやることで有名だった新東宝の「明治天皇と日露大戦争」では嵐寛寿郎が演じて大ヒット。
逆に、「太陽」ではイッセー尾形が臆病ではあるけれども味のある昭和天皇を演じていて(皇后を桃井かおりに演じさせる禁じ手もすごい)すばらしかった。
でもとりあえずみんな皇室を描くときに気は使うよね。だから、多くは御簾の向こうにいるだけの存在にする。そうした方が安全。
だけど今回は帝をあの坂東玉三郎が演じていることが大々的にアナウンスされている。御簾の向こうにはいるけれども(笑)
究極の血統を誇る帝に、梨園とは無縁の出身だった彼が演じること、そして玉三郎が初めてのテレビドラマ出演に帝の役を選んだことは、単なる偶然とは思えない。だからわたしは吉田修一の「国宝」のモデルは坂東玉三郎だと思ったんです。
そして成り上がりの織田をめぐる情勢はやはり黒い。
わたしだってそう思う。朝倉の金看板と幕府の旧勢力が組んでいるとなれば、どう考えても激突したら朝倉が勝つよね。んで、そっからの展開がやっぱり戦国。
これ言っていいですか。おそらく同時期に収録されている関係はないんだろうけど、「半沢直樹」の演技の形の影響少しはありますよね。ここまで濃い演技はありなのかなあ。
川口春奈の復帰がものすごく歓迎されてるのが面白い。もう、沢尻エリカ関係では語られないのか。わたし、でもこだわってますよ。帰ってこいエリカ!
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