事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

おんな城主直虎 第28回 死の帳面

2017-07-16 | 大河ドラマ

第27回「気賀を我が手に」はこちら

前回の視聴率は12.4%と微動だにしない。上昇が見込めないのか、固定客だけを相手にすると決めたのか。

でも、今回はその固定客を裏切る展開が。これを待ってたんだー。

主役は危篤状態から復活した、今川義元の母、寿桂尼(浅丘ルリ子)。孫(今川氏真)はもちろん、いよいよ登場した武田信玄(松平健)についても幼名で呼ぶ大物。

彼女は直虎が恭順の意を示すことに満足し、これまでの諸々に懐旧の思いを伝えもする。前回までなら、直虎はがんばって今川にも可愛がられてるよかったね、な展開。でも、寿桂尼は直虎に自分と同じ匂いを感じたからこそ、彼女を押し潰そうとする。自分は今川を守るためならなんでもする。あの女は井伊を守るためなら同じことをするだろうと。大河っぽい展開にようやく(笑)。

あなたがわたしの娘であったなら、と直虎に自分の孫への失望を遠回しに伝えながら、しかし寿桂尼は冷静にこの女は今川の敵に回るに違いないと判断する。昇太が再登場する今川の極楽を守るためなら、彼女はなんでもやるわけだ。

当時としては当然ですよね。それを、ぬるい大河特有の“戦(いくさ)を避けるためにはどうすればいい”と逡巡する直虎はやはり甘いんでしょう。戦は金がかかるじゃないか、と帳面を読みながら判断しているのなら頼もしいけれども、信玄に「化け物か」とまで形容された寿桂尼に、そのままだと完全に及ばない。ここでキーマンになるのが徳川家康(阿部サダヲ)であるあたり、わたしは来週からもちゃーんと見続けることをここに宣言します。

大河ドラマなのにDeath Noteをタイトルに持ってくるあたりの根性があればなんでもできますし。

視聴率?うーんさすがに動かずに12%台のままじゃないでしょうか。浅丘ルリ子がそのキャリアを十二分に生かした大女優らしさがよかったっす。

第29回「女たちの挽歌」につづく

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