アンドレ・ザ・ジャイアント篇はこちら。
わたしのクルマに乗った有名人。
演劇鑑賞会の事務局にいた頃、民藝の重鎮、大滝秀治氏を酒田市民会館からホテルリッチまで、わたしのクルマで送りました……それって単にタクシー代わりじゃろ(笑)
役得。偶然見かけるというコンセプトとはギリギリですがいいでしょう。演劇鑑賞会にわたしも入っていた頃は(新劇なんか大嫌いなのにどうして入っていたんだろう)、運営担当になると後かたづけとかをやらなければならない。でもそんなとき役者たちの生の姿を拝見できてうれしかったりした。
楽屋にいた名古屋章が、それはもう見事に荷物をパッケージングするのに感心したり、先日佐藤B作と結婚したあめくみちこが、撤収を手伝ってくれて、すごくいい人っぽかったりしたのをおぼえている。
佐藤B作といえば、東京ヴォードビルショーの公演がはねた後、友だちと近くの居酒屋で飲んでいたとき、夏木勲たちとその店に入ってきた。
有名人好きなくせに、妙なプライドがあってサインをもらいに行くことが出来ないわたしは、友だちに「サインもらってこいよ」と命じた。
気さくなB作は機嫌良くサインをしてくれ、先に店を出ていくときに
「お幸せに」
と声をかけてくれたのだった。残念ながら、その後そのガールフレンドが結婚したのは私ではなかったのだけれど。
次回はWink篇。