事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「パシフィック・リム:アップライジング」Pacific Rim: Uprising (2018 ユニバーサル)

2018-04-26 | 洋画

製作会社のレジェンダリー前作といっしょでも、配給はワーナーからユニバーサルに変更されている。監督はいろんな事情でギレルモ・デル・トロが続投できず(「シェイプ・オブ・ウォーター」を優先したらしい)、キャストもかなり変更。ただし菊地凛子は同じ役で登場。この人、きれいになってます。

太平洋の裂け目(原題)から怪獣Kaijuがつぎつぎに湧き出てくる設定だけど、今回はそれに人間側の悪がからんでくる。「キングコング/髑髏島の巨神」にも出ていたジン・ティエンが演じる中国のハイテク企業社長が黒幕かと思わせて……

これがネタバレにならないのは、レジェンダリーがすでに中国企業に買収されていた(知らなかった)関係から、そう中国人を悪役にはできないってことでしょ。

それ以前に、この映画はアジアの匂いがプンプンする。怪獣との戦争のために廃墟となった街を徘徊し、みずからロボットをつくりあげる少女はどう考えてもナウシカだし、ロボット基地は中国なので漢字がいっぱい。隊員もアジア系が多く、研究者は中国語をもっと勉強しろと叱られている。最終決戦は東京から富士山頂というサービスぶり。さりげなくガンダムが“いる”のも笑える。

これは仕方のないところで、今年のワールドワイドの興行収入を見ると、トップは文句なく「ブラックパンサー」だけれども、2位も3位も中国作品なのだ。いかに市場としてのアジアが成熟してきたかの証しだろう。

先に見てきた息子は

「うーん、なんか“薄い”よね」

と渋いことを言っていたが、わたしは悪くないと思う。東京と富士山の距離が、まるで都心と高尾山程度にしか描かれていなくても(笑)。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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うすい(笑) (onscreen)
2018-04-27 06:53:50
全くその通りでしたね。

ギレルモ・デル・トロ 復帰に期待しましょう!
返信する
まあ、確かに。 (hori)
2018-04-27 20:49:11
でも前作のギレルモ・デル・トロ監督版も
微妙っちゃ微妙でした(笑)
返信する

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