「この映画を見てさあ。前のシリーズのピーターが、いかに変なヤツかわかったよ」
封切直後に東京ですでに観ていた息子が笑っていた。
確かに。リブート前のトビー・マグワイア版ピーター・パーカーは、恋愛や責任にとまどう風情が、思い切りファナティックな風貌もあって(それにサム・ライミの粘着質な演出もあって)、オタクの懊悩にしか見えなかったもんね(笑)。
しかし今度のアンドリュー・ガーフィールド版ピーターは、あっさりした醤油顔(死語)といかにも運動神経がよさそうな体型が相まって、飛翔するスパイダーマンであることがむしろ自然に見える。スケボーをやるうちに異常な能力に気づいていく過程など、こちらもわくわくさせてくれる。
前シリーズからひきついだ財産は健在。自らの不作為によって伯父を失ったトラウマと、禁断のアルゴリズムをリザードに渡してしまった後悔が彼を奮い立たせる。普通の少年が、世界を救わなければならない「責任」という考え方だ。だからニューヨーク市民がみんな彼を応援するラストはとても気持ちがいい。
ただの美少女かと思えたグゥエン(エマ・ストーン)が「毎朝、父が無事で帰ってくるかを心配する警察官の娘」であるようなキャラ立てもいい感じ。傷ついた二人の恋の行方を、あんな形で決着させるとは。青春映画として、こりゃ満点だ。50男も胸キュン(死語)だぜ。
ビルの間を飛びまくるスパイダーマンを3Dで撮る、その効果は確かにあったけれど、それ以上にクモの糸自体を立体化。なるほど。
マンホールから飛び出たスパイダーマンが、きちんとその蓋を閉めるあたりの小技もにくい。おんんんんもしろかったあ!ぜひ。
中学生が、県大会を勝ち進んでしまい、予定外の東北大会出場・・・と。
もう忙しいの、なんのって。
末っ子ちゃんで、あとはないだろうと思いつつ、こんだけ忙しいと参ります。
さらに暑いし。。。と言うことで、ろくに映画も見れてないのですが、、やっと人並み??
つうことで、いい出来でした。
若干の懸念もあったのですが、ピッタリはまったアンドリュー君にいい具合に母性本能をくすぐられました。
そこですなあ、女性陣の受けがいいのは。
学校事務職員としては痛し痒しというところでしょうが(笑)
今回のリブート版はわたし好きです。
これからしばらくサリー・フィールドのおばあちゃんっぷりに
おつきあいできるかと思うとそれもうれしい。
サム・ライミ版に興行が及ばないのは、例によって普通に
面白い出来になっちゃってるからでしょう。破天荒さに
欠けるというか。でも青春映画としてなら無茶なヒットぶり
ですけどね。