一時期の“月刊横山秀夫”と呼びたくなる新刊ラッシュはさすがに終結。しかしこれだけ出ているとやはり出来不出来はでてくる。大戦時の特攻兵器、人間魚雷回天をとりあげた「出口の~」は、横山がこのネタをやるからにはさぞかしねちっこく迫るのであろうと思ったら意外にあっさり。なんかもったいない。
逆に「震度0」はお得意の警察内部のキャリアとノンキャリ、そして準キャリア(あるんですねそういう立場)の、“男の嫉妬”全開の情報戦。人間、そこまでいつも腹黒くはないぞ、と思いつつもやはり面白い。でも、オチがなあ……。いずれにしても、やっぱり書きすぎだ横山!
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