脚本・監督・VFX 山崎貴
主演 堤真一 吉岡秀隆 小雪
東宝の絶好調が続いている。去年(05年)の邦画興行成績トップテンのうち9本が東宝。この余裕がなければ“西岸良平の地味な原作マンガを、CGを利用して描く”なんて無茶な企画が通るはずもない。
まだ東京タワーが建設中だった昭和三十年代を舞台に、誰にとっても(おそらくは今の若い人たちにも)なつかしいと感じさせる、誰にとっても甘くせつない家族の物語。とにかく泣かせる。集団就職で上京した青森の女の子が、当時の上野駅にたたずむシーンなど、CGとわかっていても驚嘆。
“いつも”という副題に作者がこめた思いには素直に共感できるし、立ち姿のキリリとした小雪がまるで原節子のように見えるあたり、さすが東宝娯楽映画。この会社の好調はまだまだ続くだろう。
2006年2月28日付事務職員部報「取扱注意」より。
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