2006年2月28日付事務職員部報より。
事務研が終了したその足で山形国際ホテルの香山の講演会にハシゴした部員も多かったはず。彼女の新作は必読だ。
……「涙」さえ見せればどんな人でも「かわいそう」と同情の対象となり、世論が動かされるのかといえば、それも違うようだ。イラクで人質となった青年の家族が見せた「涙」も、飢えや別離に苦しむ北朝鮮の一般の人たちの「涙」も、日本の人々の感情に訴えかけることはそれほどなかった。ほとんどの「涙」はそれだけで共感、同情の対象となるのに、時としてこういった例外もある。
あまりの的確さに感服し、日本という国の醜さを再認識してさみしくもなる。しかし、これほど激烈な文を著しているのがリカちゃん人形の名をいただいた精神科医であるあたり、まだまだ日本も捨てたものじゃないのかな。香山はかなり奇矯な性格でもあったようで、彼女の弟はすごいオタクミュージシャンなんだけど、彼がラジオのトーク番組でばらしたところによると……
「小学二年生のとき、当時中学一年生だったお姉ちゃんに『なおこちゃん(本名)、メリークリスマス』って言ったら、殴りかかってきて鼻血が止まらなくなった。その一週間後、大晦日にも『今年もお世話になりました』みたいなことを言ったら、布団で寝ていたときに上から鼻を踏みつけられた。そういう時候の挨拶を言うと、中学時代のお姉ちゃんはキレる。ちなみに、『おはよう』的な挨拶は無視される。」
講演会に参加したみなさん、ご無事でしたか。
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