・打ち首になったことに納得していない、麻婆豆腐好きの落ち武者(西田敏行)
・日ごろ冷静な先輩ぶっているくせにスイーツに目がなく、夜になるとタップダンスの練習に余念がない弁護士(阿部寛)
・超常現象を完全否定しているために、幽霊が見えることに自分を納得させられないでいる検事(中井貴一)
・誰よりもうさんくさいルックスでありながら、先祖の名誉回復のために一肌脱ぐ歴史オタク(浅野忠信)
・落ち武者が出ることを売りにするような危ない旅館を経営する、落ち武者よりもよほど怖い夫婦(戸田恵子、浅野和之)
・むかしのハリウッドだってここまではやらないであろうメイクで、わかりやすい悪党を演じる夫婦と……えーとネタバレになるので自粛カップル(山本耕史、竹内結子)
・この映画の基調音になっているフランク・キャプラ作品(「素晴らしき哉、人生」「スミス都へ行く」)をこよなく愛する死神(小日向文世)
他にも、裁判長(小林隆)のとなりにおすましして座っているだけでおかしい「運命じゃない人」の中村靖日とか、なんであんたがここにいるんだよ大泉洋とか、魅力的なキャラ満載。
しかし、だ。
オープニングは、正しい少年マンガの始まり方そのもの。裁判に遅刻しそうになった女性弁護士が、さまざまなドジをふみながら法廷にたどり着く。ここで、わたしはつまずいてしまったの。ひょっとして主演女優の選択をミスってないかと。マンガらしく、
「てへ」
と照れながら地球を滅亡させてしまうようなキャラを愛らしく演じるには、深津絵里はあまりにも熱演型。以降もその先入観からか、計算が見え見えの演技がしんどくて。
思えば「博士の愛した数式」「悪人」でも、彼女は懸命に役を“演じていた”。でもね、ハリウッド調のウェルメイドなコメディに仕上げるには、三谷幸喜はもっと余裕のある、天然なスター女優を選ぶべきだったと思う。
たとえば、竹内結子と役を交換していたらどんな作品になるだろうって思いませんでした?明らかにマリリン・モンローを意識していた深田恭子だと……すでに弁護士の映画じゃないかあ。
「探偵はBARにいる」予告の残像??
おちびとまちキネで公開2日目に鑑賞。
小学生からご高齢の方まで幅広く、客数も多かったです。
西田敏行に阿部寛は絶対アドリブで笑わせると思ってましたが
ツボだったのは中井貴一。画面暗転してても細かくギャグしてた。
ほんの一瞬しか出ていないくせに、ちゃーんとエンドロールに
名前が出ているあたりが笑えます。
裁判の映画らしい登場の仕方ですよ。
ヒントは「勝訴!」
この映画では中井貴一の姿勢の良さが光ってましたね。
あの役がグズグズだと成立しないので、さすが
だと思いました。その分、主演女優が……(くどい)