「伍長、久しぶりですね」
「ディズニー作品のときだけ登場する伍長とその部下。緊張するのぉ」
「そんなキャラじゃないくせに。さあ今回はジャングル・ブックです。原作はかのラドヤード・キプリングの古典」
「わしの世代にとってはショーン・コネリーとマイケル・ケイン、クリストファー・プラマーという濃ゆい三人が出た『王になろうとした男』の作者かな。監督のジョン・ヒューストンがいちばん濃いけど」
「どこのお話かと思ったらインドだったんですね。漠然とアフリカの話だと思ってました。」
「狼に育てられた人間の子が、その知恵と勇気で災厄からジャングルを救うと。新味ないなあ」
「なに言ってるんですか。19世紀の作品なんだから当たり前です。こっちがオリジナルじゃないすか」
「監督がアイアンマンや『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のジョン・ファブロー。ディズニーは今回の実績を評価してライオンキングにも起用したんじゃろうの」
「シンデレラ城をわざと昔のアニメ調で描いて、そのままカメラがCGのジャングルに入っていくあたり、凝ってましたねえ」
「それどころか、CGなのにカメラに水しぶきがかかるシーンを用意したり、終盤に登場する大猿が、手で禿頭を撫で上げる『地獄の黙示録』のマーロン・ブランドそのままの描写を入れたり遊びまくっておる」
「声優も豪華です。ベン・キングスレー、ビル・マーレイ、クリストファー・ウォーケン、スカーレット・ヨハンソン。なぜかサム・ライミまで」
「にしてもディズニーのリメイク攻撃ってまだ続くのかな。あと残ってるの何がある?」
「だいじょうぶですよ。ネタがなくなったらリメイクのリメイクを……」
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