事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017 東宝=ホリプロ)

2017-09-22 | 邦画

タイトルが「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」で主演が妻夫木聡。まっとうな50代男性なら、まず見ないタイプの作品。東宝のキラキラ映画(わかるでしょ)の一環だとすればなおさら。

でも振替休日。

シネコンの朝イチ上映の「ダンケルク」にうちのめされ、午後は「エイリアン:コヴェナント」。お昼はどこでラーメンをいただこうかな……でもそれでも時間はあまりまくってる。そこにちょうどうまくはまったのがこの映画。

ポスターでチェックすると、ヒロインが水原希子。なんか、気になる女優なの。脇役もすごい。松尾スズキにリリー・フランキーに新井浩文、そして安藤サクラまでっ!くせ者総出演じゃないか。しかも監督は「モテキ」の、というよりわたしにとっては「湯けむりスナイパー」「まほろ駅前番外地」「リバースエッジ」の大根仁。急にモチベーションがあがる。

並みのキラキラ映画じゃねーぜとばかりに妻夫木と水原希子はキスしまくりセックスしまくり。水原希子の完璧なボディ(いやはやすごいんですよ)と邪悪な美貌をたっぷり拝むことができてお得な作品。そうですともオヤジですわたし。それがなにか?

ただし、「自意識過剰な自分に嫌気がさして、ナチュラルな生き方をしている奥田民生にあこがれるライフスタイル誌の編集者」には妻夫木聡は絶対に見えないのがつらいところ。んもう絶対に見えません。

これは演技力ではなくて、資質の問題なのだと思う。仕事や恋愛の失敗にクヨクヨ悩み、ときに号泣する情けない役柄をやるには、妻夫木はイメージとしてクレバー過ぎる。ホリプロが製作を主導したのだろうから仕方がないとはいえ、これがたとえば役が憑依するタイプの松山ケンイチだったらどうだったろうと夢想しながら見ていました。

映画館はガラガラ。まあ平日に稼働できる作品ではないことをさしひいてもさみしい状態。数字は残酷で、今年公開された東宝作品で最低の入りとか。うーん。

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