3番目の訪問者はこちら。
俺が不審者への対応訓練に、確か10月頃○○小へ警察の人と行ってきたときの話で、寝屋川の事件とからめてやはりと思った事がひとつ。
訓練のとき不審者を見つけた先生が不審者を教室から別の所へ誘導しようとするんだけど(そう言うマニュアルだから)先生がまったく手ぶらで不審者に近づくんですよね。しかも、不審者に非常に近い距離で話し、最後には誘導のために背中向けちゃう。この対応は訓練の際に警察の人から厳重に注意されていたことでした。
つまり、生徒の安全に気を取られて、自分の安全のことを見落としちゃうんです。もちろん、生徒を守ることは大事なんだけど……
不審者らしい人に近づくときは何でもいいから手に持って(たとえばバインダーでも良い)、2メートル以上離れて話をして、不審者に背を向けない。これが訓練での教訓でした。
寝屋川の事件でも、不審者を連れ出そうとしたのはたぶんマニュアルどおりなんだろうけど、背中から刺されていることから考えると、おそらく○○小の訓練と同じ状態ではなかったかと想像される。あるいは、背を向けてはいけないというマニュアルも知っていたのかもしれない。しかし、なまじっかなマニュアル(あるいは身に付いていないマニュアル)では今回の不幸は防げなかったのでは……そんな気もする。
さらに言えば、守ろうとする対象がある分だけ、結果的に先生は非常にリスクが高くなってしまう。守る対象が無かったら自分の身の安全が第一で、いざとなったら逃げる手が……たぶん、先生にはその選択肢は無かったはず。
それにしても、本当にこんな田舎でも学校にガードマンが必要な時代を迎えたと言うこと?
……台風シリーズ(後日アップするか思案中。あまりにもタイムリーじゃないから)でおなじみ、町の防災担当者からのレス。ここに寝屋川の事件のキーポイントがあるような気がするのだ。教職員への一種の“期待”と自己防衛のバランス。池田小の職員を、今も苦しめ続ける永遠の課題。
次回のこのシリーズもレス特集で。それにしても「不審者に背を向けるな」このマニュアルを“デューク東郷”と名づけて忘れないようにしよう。
5番目の訪問者につづく。
※ちなみに、訓練ではこの読者の同僚が不審者役をやったのだが、役に舞い上がってしまい、やる前に警察の人から「不審者はあまりしゃべらないで」と厳しく注意されたにもかかわらず、本番では「愉快で良くしゃべる楽しいおじさん」になってしまったのだそうだ(笑)。ありがちありがち。
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