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酒田グリーンハウス再建計画の一環として、県教組事務職員部報で特集した佐藤久一のお話を。
「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか」
岡田芳郎著 講談社刊
世界一の映画館→酒田グリーンハウス、日本一のフレンチレストラン→ル・ポットフー&欅をつくりあげた男、佐藤久一と、酒田という街のあまりの相似にたじろぐ思いだ。
県下有数の醸造元「初孫」の長男として生まれ、あふれるセンスと熱情で宝石のような映画館とレストランを地方で花開かせても、自らの放蕩によってそのいずれをも失ってしまう美貌の男。かつて港町として栄華を誇っても、大火と都市計画の失敗によって地盤沈下がとまらない酒田。大火の火元がグリーンハウスだったのは皮肉きわまりない。
しかし佐藤は決して忘れ去られたわけではない。わたしより年長の酒田人は、彼のことを常に懐かしげに語る。佐藤の去ったあとのグリーンハウスとル・ポットフーしか知らないわたしは、そのことがちょっと悔しい。
わたしの接点といえば、初孫一族の同級生の娘から株主優待券を毎月三百円で買って、せっせとグリーンハウスに通いつめたことぐらいだ。金券ショップ高校生(泣)。
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