事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第13回 復活

2019-03-31 | 大河ドラマ

第12回「太陽がいっぱい」はこちら

前回の視聴率は9.3%と上昇。ほんとに視聴率という存在はよくわからないものなのでした。朝ドラの「まんぷく」(これって今さらだけど安藤百福の名前にかけてあるんだよねきっと)は高視聴率のうちにオンエア終了。最終回の最後には安藤サクラの実の娘まで登場させるという余裕。福田靖さんは大河への再挑戦に燃えているだろう。

第一章の最終回というあつかい。金栗四三も志ん生も、最初のオリンピック、最初の高座にしくじる。そこからどう復活するかという希望を4月以降にもたせている。このシンクロぐあいはおみごと。

今回は、ポルトガルのラザロが亡くなってしまった件が大きくフューチャーされている。彼は貧しく、ポルトガルもまた王政から脱却したばかりでオリンピック選手にかける期待は大きかった。もしも金栗が“正しい道”を走っていたら、同じことになっていたのではないかという描き方。

この大河がオリンピック礼賛になっていないことを再確認。竹野内豊とシャーロット・ケイト・フォックスはこれで退場なのかな。オリンピックは若者のためのものだという主張は、若い国家にとってオリンピックが大きな効果があることを彼らが見抜いていた証左でしょう。

本来はあったであろう、志ん生に足袋屋(ピエール瀧です)が着物を仏頂面で渡すシーンがないのは仕方ないか。そのつながりで萩原健一につなげるのは無理あるけど、彼が高橋是清を演じ、その撮影が終わっていたというのは本当に幸運なことだと思う。

彼はドラマを“製作する”ことにひたすら意義を感じていた人だから、宮藤官九郎のドラマに出ることに、ある種のやりがいを感じていたことは確実だ。合掌。

そしてつくづく思う。森山未來の落語を聴いて、発奮しない落語家はいないはず。素人にここまでやられたら……。確かにあれは落語ではない。それでも“何か”があるよね。

第14回「新世界」につづく

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