第15回「おんな城主対おんな大名」はこちら。
前回の視聴率は14.4%と予想以上に上昇。そして今回はタイトルが示すようにコント芝居の連続となっている。井伊谷グリーンゲイブルズ化計画。
まだめずらしい作物の種を蒔き、現金収入となるよう農家をリードするのは為政者と農協がいまもやっていること。しかしその作物、綿を植えても荒れた土地を耕す人手がない。そのために直虎は歩き回るが、政次の策の方が一枚も二枚も上手だったというお話。
静岡県で銭の匂いがするとくれば、これはもう山水館でしょ。「銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする」んでしょ!?
しまった。お若い方々にはなんのことかわかりませんね。大昔の大ヒットドラマ「細うで繁盛記」ネタです。主演の新珠三千代が旅館の女将になって大儲けするお話。小学生だったけどインパクト強かったんでよくおぼえてます。なにしろ冨士真奈美の小姑がきっついの。
「加代(きゃよ)、おめーに食わせる飯はにゃーずら」次長課長かよ。
直虎にも似た存在がいて、後の井伊直政の母である貫地谷しほり。牛乳瓶の底みたいなメガネ(この比喩も死語だよね)をかけるわけにはいかないけれど、憎々しげに演じはする。でも政次のほうがやはり一枚上手だった。
高橋一生がブレイクしているものだから、ラブコメ路線は続くらしいので、亡き弟の妻(山口紗弥加)とめんどくさい方面に突き進むのかと思えばそうはならない……んですか?
コントの回なので、「細かすぎるモノマネ選手権」でおなじみの“ずん”が出場、じゃなくて出演しています。この回で柳楽優弥が初登場したのははたして効果的だったか。彼が出ていなければ目も当てられない回だったかもしれないんですけどね。深い眠りから覚めた直虎が、両腕をつきあげて「うーん」ってルーティンには死んだ。
当時のダークサイドである人買いに直虎が興味を示したので、そっち方面も描けば面白そう。でももちろんそうはならない。山本學がマシュー・カスバートみたいな善人を演じておしまい。うーん。でもこんな回こそ視聴率は安定して14%台なんだろうな。
第18回「あるいは裏切りという名の鶴」につづく。
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