グラビアの世界を、結局のところわたしは何も知らなかったのだと思い知らされた。なにより、グラビアということばが印刷用語だって、あなた知ってました?
安里はイエローキャブのマネージャーとしてグラビアの制作にたずさわり、優香のデビューグラビアをプロデュースする。のちに乙葉の名付け親になるなど、この世界では有名な人らしい。
独特の嗅覚がスターを生んだのか、あるいはその陰には売れなかったアイドルたちの死屍累々なのか……。この本は5年ほど前のものなのだけれど、彼のプロデュースによってある新人が売り出されようとしているのがわかる。その名は綾瀬はるか。やっぱり、グラビアの達人なのかも。
優香と藤原竜也が、まったく同じ日に同じ池袋でホリプロにスカウトされたなど、芸能界のおいしいネタが満載。もっとマニアックになってくれれば面白かったろうが、まあそれは無いものねだりか。版元の新潮社も気合いを入れていて、雛形あきこ、中山美穂など豪華なグラビアの連続。お得な本です。
個人的には、古畑任三郎にチョイ役で出ていた小林千香子のオフシーンまで見れて満足。