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絶対に面白いだろうと期待していた。で、期待通り。カーアクション版「ラ・ラ・ランド」というふれこみは言い過ぎと思っていたけれど、なんと間違いではありませんでした。ハッピーで軽快なだけじゃなく、ちょっとした苦みも加えてあるあたり、なるほどラ・ラ・ランドっぽい。
おそらくめざしたのは「ザ・ドライバー」(1978)。
主要な登場人物が「ドライバー」「刑事」としかクレジットされないこのスタイリッシュな映画(イザベル・アジャーニがきれいでした!)も、カーアクションだけの作品ではなかった。監督したのはウォルター・ヒル。「ストリート・オブ・ファイヤー」「48時間」の人ね。
ベイビー・ドライバーの監督であるエドガー・ライトは、敬意を表してヒルを“裁判所の通訳の声”というわけのわからない役で特別出演させているくらいだ。冒頭の、銀行強盗それ自体をほとんど描かないのは「レザボア・ドッグス」(クエンティン・タランティーノ)かな。
母親の遺したカセットテープを後生大事にウォークマンで聴いていたのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のピーター。この設定をベイビー・ドライバーもほぼ踏襲。もはや時代遅れになったクリックホイール式のiPodに主人公がこだわるのも、母親の死をいまだに哀しんでいる象徴だろう。文字どおり彼はBABYなのである。
人間の動きだけでなく、クルマまで音楽に合わせて躍動させるというとてつもない手間をかけた映画なので、音楽それ自体もすばらしい曲を選んでいる。そのなかでも、オリジナルとスカイ・フェレイラ(お母さん役)のカバーの両バージョンが使われているのが
「Easy」
なんとあのコモドアーズの曲!書いたのはライオネル・リッチー!(笑)。「Say You , Say Me」とほとんどメロディーいっしょですっ。
鶴岡まちキネの客は若い男性がほとんど。家族連れのうちはほんとに浮いてました。でもさすがにこれと「新感染 ファイナル・エクスプレス」をつづけて見るのは体力的に無理。三人とも。
時間がエンドロールで被り焦りましたが梯子出来ましたヨ。
銃撃戦も音楽に合わせるなんて良いセンス!
ケビンスペイシーのラストの男気や、
ベイビーの人柄を証言する場面で感涙…
カーチェイス物で涙したのはワイスピの
ポールウォーカー追悼場面に続き2度目(ToT)
いやー良かったです!!!
見てたんだ。
おれはあれ系がどうにもダメで。
でも今度ちょっと見てみます。