前にも言ったように、この10年でいちばん面白かったミステリは陳浩基の「13・67」だ。SFで圧倒的だったのは「三体」。華文おそるべし、という思い込みがあったので、前は簡単にスルーしていた図書館の中国文学の棚をよくチェックするようになった。
で、見つけたのがこれ。読み始めて……おわあああ、面白いにもほどがある!小さな謎、大きな謎に名探偵が連続して挑む。ちょっとネタバレになるけれど、13人の護衛がついた人物をどのようにして拉致するか(→14人以上で事に当たる)など、思わず大笑いしてしまいました。
こんな高レベルな作品が中国にはゴロゴロしているとすれば怖ろしい。おや、このミスでしっかり4位にランクインしているのでした。ホッとして、しかしちょっと残念でもある。だってこの圧倒的なミステリの続篇が訳されるのを延々と待たなくてはならないんだから。
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