Dusty Springfield - Spooky
2018年7月号PART2「生産性」はこちら。
「万年最下位でいいと思うなよ」
全国学力テストの結果が2年つづけて20政令都市のなかで最下位だったことに吉村洋文大阪市長が激怒(あるいは、激怒したふりを見せた)。学テの結果に応じて教員の手当や、学校に配分する予算を増減させる提案を行ったのである。
怒るのは勝手だが、にしても無責任な言い方。維新系の人は、いつもこんな感じだけど。どこか他人ごとなのね。
彼の提案は
・わかりやすい
・選挙民うけしそう
・そして意味がない
という維新三点セット(勝手に名付けました)がみごとにそろっている。橋下徹に特に顕著だったように、学校教育を心の底ではたいそう嫌っているのだろうし、学校を嫌っている選挙民はそのことに喝采するというサイクルだ。
にしてもこの提案が実現したとして、本気で大阪の教育がよくなるとこの市長は考えているのだろうか。もしも本気だとすればたいそう無能な首長だし、とりあえず選挙民にぶちあげておけ、という山っ気だとすれば迷惑な話だ。
これが実現すれば、ただでさえ低学力の児童生徒を休ませるなどの不正が伝えられる学テが、もっと組織的に、もっと大規模に不正の温床になっていくだろう。点数の高い学校は潤沢な予算を使ってなお成績は伸び、点数の低い学校には(保護者が引っ越すなどして)児童生徒数自体が減っていくことが考えられる。
大阪の教職員もなめられたものではないか。ボーナスを高くするからとエサをまけば、学テの点数アップに邁進すると思われているのだ。モチベーション下がるだろうなあ。
文科省も他人ごとのように思っているようだが、大金をつかって意地になって悉皆で学テをつづけた結果がこれである。施策として最低。廃止するか、少なくとも抽出による実施に切り替えるべきだ。即刻。
本日の1曲は、「アントマン&ワスプ」でいきなり流れてきてびっくり。ダスティ・スプリングフィールドの「Spooky」
2018年9月号PART1「マケインとトランプ」につづく。
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