ヘレン・ミレン主演 スティーブン・フリアーズ監督
ダイアナの事故死に右往左往する英国王室の日常。レンジローバーを乗り回し、「シャフトが折れちゃったのよ」とブーたれる老女。こんな女王像をヘレン・ミレンは力を入れないで(そう見えるあたりがうまい)演じてみせる。一般家庭の100倍は面倒そうな葬式準備に出現する嫌みな親戚たち(要するに貴族)とか、君主制への嫌悪をあからさまにするブレアの奥さんとか、立ちながら電話する女王に、さりげなく椅子を差し出す侍従たちとか……細かい演出がみごと。日本人なら、江戸城でも似たようなことが行われているに違いないと想像しながら見ることができる。
「人生のすべてをささげることを誓ったんでしょう?神と国民(your people)に」とハッパをかける皇太后と、領地での鹿狩りしか頭にないエジンバラ公がひたすらおかしい。
08年2月12日付事務職員部報「修学旅行③」より。
ただでさえ、葬式なんて、超めんどいし、いろんな親戚はくるし、もう!!!なのに、こんな家の葬式なんぞ、考えたくもないです。
ヘレン・ミレンのうまさが本当に光りました。
ダニエル・デイ=ルイスがオスカー取った時に、騎士のようにヘレンにひざまづいてたのがサマになってたのを思い出します。
女王を威厳たっぷりに演じながらも、若い頃から
巨乳であるというだけでセクシー女優だと思われてたとか。
睥睨、という言葉がこれほど似合う女性はいないと思うな。
ナイスおばあちゃん。