事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「モスル あるSWAT部隊の戦い」Mosul(2019 ポニーキャニオン)

2023-02-20 | 洋画

雑誌「ニューヨーカー」に載った記事を、「アベンジャーズ」のルッソ兄弟が映画化権を買い取り、「キングダム 見えざる敵」(大好きでした)「消されたヘッドライン」「21ブリッジ」などの脚本を書いたマシュー・マイケル・カーナハンが監督も。どんだけおれの好みまっただ中なんだ。

イラク第二の都市モスル。ISによって蹂躙されたなかを、警察官だった男たちがある目的のために命令を無視して突き進む……

これまで見てきたコンバットシーンのなかで、ベストはなんだろう。

スピルバーグの「プライベート・ライアン」のオープニング?

キューブリックの「フルメタル・ジャケット」の見えない狙撃手?

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが共演したマイケル・マンの「ヒート」の弾着?

おっと忘れてはいけないヴィルヌーヴの「ボーダーライン」もある。

これらの作品に比肩するほど、すごい描写がつづきます「モスル」。背景となるのが内戦なのでひときわ陰惨でもある。キャラが立ちまくった兵士たちが、意表をついた順番で死んでいくあたり、現実の戦争とはこういうものなのだろうと思わせてくれる。

特に、妙に整とん好きな隊長がいい感じ。普通の人が、こうやって戦闘で才を見せるあたり、そういえば「プライベート・ライアン」のトム・ハンクスは国語教師だったことを思い起こさせる。ああ戦争はいやだなあ。

全篇アラビア語。いわゆるスターはひとりもいない。それでも、見なければならない映画だと思います。特に今。ああ、「ヒート」もまた見なきゃ。


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