近ごろの若手スターの特徴ってなんだかわかります?昔よりもはるかに多額のギャラが発生している現在、彼らは往年のハリウッド・スターとは違った形で映画に関わっているのです。すなわち、『製作に関与する』。
特に目立つのがトム・ハンクス、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ。あ、ハンクスはもう若手じゃないか。
この人たちは、自分が出るメジャーな作品で稼ぎ、芸術性を求めてインディペンデントのとんがった映画にプロデューサーとして出資したりしている。トム・ハンクスは「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」、ブラピは「キック・アス」とか。
でもトム・クルーズはちょっと違う。彼は製作作品においてもかなり商売を意識していて、おなじみ「ミッション・インポッシブル」や「ワルキューレ」「バニラ・スカイ」などで堅実に稼いでいる(実はミッション・インポッシブルシリーズ以外ではあまり儲かっていないのはご愛敬)。
彼はそんなふうに映画に関わり続けることが好きで好きでしかたがないのだと思う。わざわざ自分だとわからないようなメイクで出演した作品もあるくらいだし。
彼の映画好きは有名な話で、ほとんど毎日のように自宅の映写室で一本観るのが日課なのだそうだ。そりゃ、病気だぞトム。
彼とは大違いに、地デジにも対応できていない貧乏人なわたしは、そんなトムの「ミッション・インポッシブル」シリーズをDVDでつづけて拝見。なにしろテレビが見られないのだから時間だけはたっぷりありますので。
1作目がブライアン・デ・パルマ、2作目がジョン・ウー、3作目がJ.J.エイブラムスという監督の選択はすばらしい。まもなく公開される4作目の監督は「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード!なんとアニメ監督をもってきたかあ。さすが映画狂だ、いい感じ。
さて、シリーズを通して見ると、いろいろと気づくことがある。以下次号。
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