そうかオンエアは2000年だったか。ギリギリ前世紀の作品。もうそんなになるのか。
近ごろ「俺の家の話」「監獄のお姫さま」「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」と宮藤官九郎作品を追いかけてきて、出世作であるこれを再び見ることにする。
初めて観たときの衝撃は小雪だったが(笑)、今度はどれだけ豪華キャストなのかと驚く。
正確に言うと、でた若手が次々にブレイクしたのである。
当時、売れていたのは主役の長瀬智也と渡辺謙ぐらいだったのに、窪塚洋介(となりに侍らせる愛人が池津祥子と峯村リエなのがすごい)、佐藤隆太、妻夫木聡、加藤あい、酒井若菜、山下智久、高橋一生、西島数博(真矢みきの旦那)、坂口憲二、そして阿部サダヲが出ていたのである。チョイ役でなんと小栗旬まで。これで面白くないわけがない。
しかし、もっともブレイクしたのは宮藤官九郎自身だろう。オープニングに小芝居があり、SADSのテーマ曲「忘却の空」のアコギのイントロが絶妙のタイミングでかぶったところで
「脚本 宮藤官九郎」
と出る。ゾッとするくらいうれしくなる。企画はもちろん磯山晶だが、よくもまあゴールデンタイムのドラマにこんな新人脚本家と無名のキャストで勝負に出たなあ。
うれしくなるだけではない。窪塚洋介は例の事件以来さえないし、長瀬智也と坂口憲二は表舞台から去った。このころからは想像もできない宮藤脚本&阿部サダヲ主演という驚天動地の大河「いだてん」は低視聴率に沈んだし(笑)、小雪は三人の子持ちのお母さんだ。
ま、いろいろあるけどこの池袋ウエストゲートパークがテレビ史に残る傑作であることは間違いない。見返してよかった。
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