映画監督、市川崑の日常は、撮影しているとき以外の就寝儀式が早川のポケミスを読むことだったそうだ。ああ、リタイア後の生活としてわたしの理想とするところだなあ。わたしなら有栖川の火村准教授シリーズを常に枕元に置いておきたい。名探偵の物語はそれだけで安心できるフォーマットだし。
エラリー・クイーンを意識した国名シリーズはそのなかでも保証済み物件。特に「スイス時計の謎」の表題作においては、作家はなぜ書き続けるのかという命題に、哀しい思い出をからめていてすばらしい。にしても、わたしは長生きするつもりなのでもっともっと書いてね有栖川さん。
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