The Supremes: You Can't Hurry Love - Original (Take 1)
このタイトルで“古今東西200バンドの解散の真実を徹底分析!”とくれば、よくある暴露本に近いものなのかな、とチラッと考えた。まあ、それはそれで面白く読めればいいか。おっとでも版元は河出書房新社で(今は文春文庫で増補改訂版が出ているとか)、タイトルは山田風太郎の「人間臨終図巻」へのオマージュなのだという。資料的にもしっかりしていて、かなりの読み応え。
「結成は偶然かもしれない。だが解散には必然があった」
というコピーに偽りなし。ビーチボーイズやビートルズのように、その事情が知れ渡っているバンドもあるが、全然知らなかったエピソードも満載。わたしの好きなバンドを中心に、いくつか解散事情を紹介しましょう。
◆ザ・スプリームス The Supremes
モータウンからデビューしたデトロイトの女性三人組。社長のベリー・ゴーディがリードボーカルのダイアナ・ロスばかりひいきにしたためにメンバーの関係が悪化。その事情を映画化したのが「ドリームガールズ」。ダイアナ・ロスの役を演じたのがビヨンセ。解雇されたフローレンスを演じたのがあのジェニファー・ハドソンだった。
……ベリー・ゴーディの役がジェイミー・フォックス。この映画は破滅的なアーティストを演じたエディ・マーフィの復活作として有名。
ということで本日の1曲はシュープリームス(わたしはこう理解していた。米米クラブじゃないですよ)の名曲「恋はあせらず」
わたしはフィル・コリンズのカバーで初めて知りました。
でもママ、あせらないでいることなんてできない。できないよなあ。以下次号。
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