第5回「亀之丞帰る」はこちら。
前回の視聴率は16.0%と微動だにせず。予想もどんぴしゃ。イッテQのスペシャル相手に健闘。
さて今回はタイトルも「初恋の別れ道」と、チャン・ツィイーが出て来そう。余談だけど「初恋のきた道」のラスト、あの行列のシーンに泣けない人はいないはず。
「少林少女」でこちらもカンフーを会得している柴咲コウの方の展開は、しかし東宝のキラキラ映画っぽいラブコメ……に終始するかに見せて、なお話。
今川にはばかって還俗がかなわないなら、いっそ死んだことにしてという、おいおい今度はシェイクスピアですか。偽りの毒だというのを知らせる使者がちんたらして……あ、入水にするんだ。
次郎法師に入れ知恵したのは曾祖父経由で亀之丞、じゃなくて今回から井伊直親(三浦春馬)。井伊家のロミオとジュリエットもやることが無茶。しかし次郎法師は南渓(小林薫)の語った挿話に考えこむ。
・実力が伯仲したふたりの家来にそれぞれ二個のまんじゅうを与える
・ふたりとも一個はすぐに食べる
・二個目をひとりは飢えた領民に分け与え、ひとりはそのままにして結局は黴びさせる
さあどちらの家来が有能か。
結局、次郎法師は「まんじゅうを黴びさせる=寺でくすぶって直親のスペアになる」ことを選択する。哀しき正解。でも別れると決めると、女の人の方があっさりしてるんだよなあ(遠い目)。
このままラブコメで突っ走るのはちとさびしい。のちの家康である竹千代(阿部サダヲ)が、鷹に興じる今川家のなかで、ひとり忍従してスズメを手なずけるあたりをもっとフューチャーしてほしいところ。
予言されたように、小野政次(高橋一生)が次第に父親に似てくるところと、前田吟の格技がやたらに実戦的なのもよかったですけどね。視聴率は15%近辺に下降と読みました。
第7回「検地がやってきた」につづく。
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