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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

鎌倉殿の13人 第46回「将軍になった女」

2022-12-05 | 大河ドラマ

第45回「八幡宮の階段」はこちら

「次はのんこの茶碗。黄檗山金明竹、遠州宗甫の銘がございます寸胴の花活け。織部の香合。『古池や蛙飛びこむ水の音』言います風羅坊正筆の掛物。沢庵・木庵・隠元禅師貼り混ぜの小屏風……この屏風なァ、わての旦那の檀那寺が兵庫におまして、兵庫の坊(ぼん)さんのえろう好みます屏風じゃによって、『表具にやって兵庫の坊主の屏風にいたします』と、こないお言づけを願いとう申します」

……これは落語「金明竹(きんめいちく)」のなかで、上方なまりの男が早口で店の主人への伝言を語ったもの。聞いていたのは主人の奥さんと、どこか抜けている甥っ子。どちらも聞き取ることができない。柳家喬太郎バージョンでは

「ラップ?」

とかまして笑わせていた。

今回は義時(小栗旬)と政子(小池栄子)が、慈円(山寺宏一)の口上を聞き取ることができず、目を見合わせる。引用としておみごと。

将軍となった政子は、慈愛にみちた政治を志し、野心を見せた実衣(宮澤エマ)を許す。それに比べて義時は……

さて、世間では義時がどのような最期を迎えるのかで盛り上がっている。いろんな説がある。

・妻ののえ(菊地凛子)による毒殺

・三浦義村(山本耕史)の奸計にはまる

・息子の泰時(坂口健太郎)が歯向かう

でも、今回の展開を見れば、誰が義時の死を命ずるかは見えてきた。ここは読み違えば恥ずかしいけれど、黒幕は北条政子ではないかと愚考します。だからこそ落語を引用した穏やかなシーンが必要だったのでは。

第47回「ある朝敵、ある演説」につづく

コメント (4)
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