事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「精霊の守り人」(NHK)

2019-03-18 | 大河ドラマ

何度も申し上げているように、わたしはファンタジーが苦手です。「ハリー・ポッター」などは、第一巻の途中でギブアップ。ところが、アジアの匂いがすると話は違ってくる。小野不由美の「十二国記」はその典型。まあ、あれが面白くなければ世の中にそう面白い本はない。

というか、ハリポタにしたって映画はたいそう面白く見せてもらった。なんらかの解釈が行われ、ど派手な画が用意されればファンタジーこそが映像向きなのかも。

ただし、金はかかる。そして役者が下手だと目も当てられない。

NHKは勝負に出た。「大河ファンタジー」として上橋菜穂子のベストセラー「守り人」シリーズを3年かけてつくろうというのだ。わたしは原作は未読だけれど、神山健治のアニメはのぞいていたのでストーリーはおおよそ把握している。短槍使いの女用心棒バルサが、新ヨゴ国の皇太子チャグムを守るというのが基本線。全22回をいっきに観てしまいましたよ。

世界観はかなりつくりこんである。

北の大陸と南の大陸が向き合う世界。かつて南に存在したヨゴ国は、ある理由で北に移り、新ヨゴ国(このネーミングは最高)となっている。この国は帝を中心とした宗教国家のようで、聖導師という星読みが帝を助け、狩人と呼ばれる強力な近衛兵が汚れ仕事を請け負っている。

新ヨゴ国の北に位置するカンバル王国は、急峻な地形のために貧しく、新ヨゴ国からの補助がなければ立ち行かない。この国は氏族ごとにひとりの【王の槍】という武人が集団となって王を補佐している。

西のロタ王国は、貧しい北部と豊かな南部の間で較差が広がり、両者の関係は微妙になっている。

そんな北の大陸に、南から強大なタルシュ帝国が進出してくる……しまった。こんな具合に紹介していたら3年もかかってしまいますね。以下次号

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