事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ヘイトフル・エイト」 The Hateful Eight (2015 ワインスタイン・カンパニー)

2016-04-18 | 洋画

くそ、転勤もあって忙しくて映画館に行けてないぞ。だんだんいらついてくる。さあ休みだ映画だ何を見よう。

これはもう、最初から決めてました。ミステリとタランティーノが好きな人間にとって「ヘイトフル・エイト」は絶対に見逃せない。なにしろ

・雪の山荘における密室殺人

「ジャンゴ」につづいてマカロニ・ウェスタン調バリバリの新作

サミュエル・L・ジャクソンティム・ロスなど、おなじみタランティーノ組がそろってる

……とくればよ。

70ミリの横長画面に「クエンティン・タランティーノ第8作 ヘイトフル・エイト」と例によって下品なまでに真っ赤な字体でタイトルが。ううう、わくわくする。これまでの7本を全部見ているのもどうかと思うけど。

まあ、密室なのは確かでも(山荘のドアが壊れているので出入りするたびに板で打ちつけるのがおかしい。これ以上ないくらいのLocked Room)、ミステリとしては反則技の連続。あれ?ポスターに名前が載ってる“あいつ”はいつ出てくるんだ?と思ったらそうきたか(「死霊のはらわた」を見た人は笑えるはずです)。

ゆるゆるのセリフの応酬が魅力なのは相変わらずだけれど、どうしてこの映画がR-18なのかなあ、と思ったとたんにドンパチ開始。反吐は飛び散り、血はほとばしり……観客の予想を確実に裏切るタイミングでアクションが開始されるので息もつけない。このあたりのセンスはさすが。

キーになるのは、主演のサミュエル・ジャクソンが持っているリンカーンからの手紙。この憎たらしい8人(「荒野の七人」マグニフィセント・セブンをひねったタイトル)のお話をどう始末するのかと思ったら、その情愛あふれる文面で泣かせ、それが朗読される部屋ではある人物が首を吊られているという皮肉が効いている。手紙の真贋の判断は観客次第。うまい。

成人映画なのに女性の裸はまったく出てこず、ほとんど唯一の女優であるジェニファー・ジェイソン・リー(ヴィック・モローの娘ですってよ)は最初から最後まで殴られ蹴られてまともな顔をしていない。

まあ、女性のセクシー方面は、同じ時間帯で妻がレズビアン映画「キャロル」(PG-12)を見ていたのでトントン。どんな夫婦だ。

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