第四十七話「如水謀る」はこちら。
前回の視聴率は予想よりも低く、15.4%にとどまった。ほとんどすべてのドラマが視聴率を下げたわけで(ドクターXをのぞく)、先週は東京になんかあったんすか。にしても、バラエティのトップテンがすべて日テレという状況は異常だ。
今回は、家康の挑発についに三成がのり、東VS西の構図が確定する経緯が描かれた。かの有名な(というかわたしは今年知ったんですけど)小山の評定で福島正則が「内府殿につく!」と宣言したのは家康と長政の調略のおかげという設定。
煮干しをかじり、鷹狩りで運動不足を解消し、ひたすら人心の掌握に血道を上げる家康。
常日頃から倹約につとめ(ここで黒田家の伝統が生きる)、ここぞというときに財産を放出し、何を考えているかわからないものだから「赤子の血をすする」とまで噂された官兵衛。
この、よく考えれば嫌味な連中と戦う三成は、ただひたすら計数に明るい能吏にすぎなかったかもしれないし、長政はピュアなロマンチストだ。だけれども狸と狐にも計算違いはあったわけで……
光と榮の大阪脱出行が前半の山場。ここまでの冒険をともにすれば、嫁と姑は意気投合するわな。
黒田節のもととなった名槍日本号をふりまわす太兵衛も笑えるが、「嫁御はもっと若いはずでは」と、(榮のふりをしている)自分の妻が老けていると指摘されて苦り切る善助も笑える。久しぶりに福島リラがしっかりフューチャーされてうれしかったっす。こんなコントっぽい芝居だったのもかえってうれしい。っていうか、福島リラって老けメイク無理ですよね。あまりに個性的なルックスで。
コントはまだつづく。小早川秀秋が、おねに「どちらにつけばいいのでしょう」と無邪気に質問。そりゃ、この人に尋ねたら……
さて、残り2回か。総選挙のせいで一週オンエアが飛ぶのだとか。あまり現実とシンクロさせて、第三極はしんどいかーとか考えるのはやめときましょうね。
画像は、近ごろ気になる映画には彼女が必ず出ているのでひたすら感心。二階堂ふみと関ジャニの渋谷すばる(好きです)が主演し、山下敦弘が監督する「味園ユニバース」