来週から6月定例議会が始まります。
今日と明日は、定例議会に向けて執行部から主要事業の説明を受け、確認のための質疑応答をする勉強会です。
その勉強会の冒頭で説明があった事項は、東日本大震災で生じたがれき処理に関するものでした。
内容については定例議会開会前なので、詳細報告は後日させていただきますが、すでに公表されているものとして、県及び市町関係者による現地調査報告と放射能専門家による自治体向け説明会の報告がありました。
関係自治体は、現地調査と専門家の説明内容を持ち帰り、住民への説明などを経て、再び県が意見を収集する場を設けるということですが、その日程はまだ未定とのことでした。
本県におけるがれき受け入れは、今だ前進も後退もしておらず、まさに頓挫している状態となっています。
ある関係者によると
「宮崎におけるがれき問題は、すでに過去のものになってしまっている…」
とシビアに批評される方もいますが、私も遅々として進まない現状に苛立ちを感じている一人です。
“がれき処理 賛成8割”
この数字は宮崎県のものではありません。
福岡県北九州市で行われた街頭アンケートの結果です。
この記事によりますと北九州市では、受け入れに賛成が53%、どちらかというと賛成が30%と8割を超える市民が受け入れに同意しています。
一方、受け入れ反対とどちらかというと反対を合わせるても14%。
しかし、がれき焼却の安全性については、国より厳しい目標値を設定している北九州市でさえ、安全性が証明されたと思うと答えた方の割合は50%を下回っています。
この数字から判断するに、がれき受け入れはリスクゼロとは思わないが、被災地の復興支援のためには痛みを分かち合おうとする北九州市民の気持ちが伝わってきます。
行政と市民の信頼関係が早期のがれき受け入れに繋がったと言えるでしょう。
6月定例議会においても、間違いなくこのがれき処理についての質疑応答に多くの時間が割かれることになると思います。
県民一人ひとりの問題としてとらえてもらえるように、これからも詳細な情報提供に努めていきます。