奇跡への絆

図師ひろき

雑感290

2012年05月05日 23時16分21秒 | Weblog


 私は大学で、社会福祉学部で医療社会事業を専攻していたので、医療福祉については語るべきものを持っていますが、憲法については一般的知識しか持ち合わせていません。

 今月3日で、日本国憲法は施行から65年を迎えました。

 衆参両院憲法審査会では、改憲論議が活発化しているようですが、私は、今の日本国憲法前文の内容が好きです。

 それは初めて日本国憲法前文をちゃんと読んだとき・・・多分中学3年の受験勉強のときか、高校に入って公民の授業のときか、定かではありませんが、その時の抱いた平和健保の印象がそのまま今でも残っています。

 特に中盤から後半にかけての内容が好きで

 「・・・日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

 われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ・・・」

 幾多の戦争と、特に原子力爆弾の悲惨さを知る唯一の国としても覚悟が滲む文章に感じられます。

 さらに

 「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる・・・」

 日本のことだけではなく、世界中の平和と共生を日本が率先して働きかけていこうとの強い意志が見て取れます。

 そして

 「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

 敗戦国という辛い経験を、世界に広く伝え、力を合わせて、信頼関係を再構築していこうと日本から発信し、行動していくことはとても尊いことだと思います。

 その意志を示したものがこの日本国憲法前文に込められているように思えてなりません。

 浅はかな理解だと思われる方もおられると思いますが、私はこの程度の理解のまま、前文の内容を実践できればそれでいいと思っています。

 

 故に、憲法改正が議論されている中ではありますが、前文はそのままにしておいて欲しいと思います。

 そしてもっと日本は世界に対して、平和が拡大していくためのメッセージを発信していくべきだと思いますし、まず私ができることを実践する気概を持ち続けていきます。