奇跡への絆

図師ひろき

雑感299

2012年05月20日 23時31分54秒 | Weblog


 巨人が調子を上げてきましたね!


 もともと戦力はぴか一ですから、選手が機能してくればおのずと結果はついてくると信じていましたが、開幕ダッシュに失敗した時には心配したものです。


 その好調なチームを支える選手に、控えキャッチャーの実松選手がいます。


 いつ出場機会が回ってくるか分からないながらも、球場にはいつも早く入り、データの収集や分析、そしてピッチャーとのコミュニケーションを丁寧に行っているようです。


 ある試合で、昨年新人王に輝いた沢村投手が、立ち上がり乱れ、制球が定まらず、5回まで毎回先頭打者を出し、大量失点してもおかしくない状態でした。


 そんな時マスクをかぶっていた実松選手が


 「少し投げ急いでいる。フォームを修正してカーブを使っていこう!」


 と鼻息荒い沢村選手にアドバイスしました。


 緩いカーブを投げるには、下半身をしっかり使わなくてはならず、必然的に投球フォームにためができ、投げ急ぎ改善されることに繋がり、後半は若い沢村選手は見事に立ち直り、8回途中まで相手チームを無失点に押さえ込むことに成功しました。


 自分でも気づかないほどの小さな変化を的確に見抜き、投手としてもプライドも尊重しつつ、変化を修正させるアドバイスまでするということは、常日頃からしかっり観察し、包み込んでいなければできることではありません。


 野球に限らずですが、日常生活でも知らず知らずのうちに肩に力が入ってしまい、ストレスを溜め込み、人間関係がギクシャクしてしまうことは誰にでもあることでしょう。


 そんな時リラックスできる言葉と一緒に、ポンと肩でも叩いてくれる実松捕手のような存在がそばにいてくれたら、深みにはまることなくいつもの調子を取り戻せるのかもしれませんね。


 と同時に、自分が実松選手のような存在になれているだろうか・・・とも考えます。


 多くの人への心配りも大切ですが、まずは近くの人がスランプに陥っていないか、事を急ぎすぎて本来の姿を見失ってはいないかなどいつもより追い込まれている友人の変化に気づいてあげられているか・・・


 そのためにもまずは自らが冷静に周りを見渡せるゆとりを持つことが大切ですね。


 人は、言葉ひとつで力を得ていくことができます。


 そんな言葉の力を繋いで行きたいですね。