県は現在、国県道に標高掲示板の設置をすすめています。
標高15m以下の県内220ヶ所に、概ね2km間隔で設置する予定です。
是非、車や自転車を運転中に標高掲示板に気づいていただき、今自分がどの位置を走行中なのかの確認をしていただきたいと思います。
津波発生時には避難の目安になりますし、日ごろは避難訓練など防災対策にも活用してもらうことができると思います。
このことは住民の方々のみならず、県はじめ市町村関係者にも言えることで、以前自治体主催の防災訓練に参加させていただいたところ・・・
避難所となる公民館に町営バスで移送するための集合場所で、ある高齢者から
「あんたたちはここに集合するように指示してるが、実際ここがどれくらいの高さか知っちょっとか!」
と指摘されたときに、言葉に詰まりました・・・
「そしたら、この訓練の津波の高さは何メートルになっちょっとか!」
何も説明できませんでした・・・
「教えちゃる、ここは海抜15mもないとど。東北の津波は何メートルで襲ってきたっか!どうせ訓練するならそこらへん考えて、訓練せんと意味がないわな。」
おっしゃる通りでした。
そのような指摘をされながらも地域の方々の方が、真剣に取り組んでいらっしゃる姿勢を突きつけられ、改めて
“訓練のための訓練になってしまったのでは意味がない”
ことを痛感しました。
災害の想定をしっかりと決め、その想定にあった避難方法や経路の選定をして、できることなら毎年違った設定により、地域防災意識を醸成させていく必要があります。
その一助となる標高掲示板ですので、被災時の避難目安になることはもちろんのこと、行政および地域主導の防災訓練などでも具体的活動の指標をして役に立てていただきたいと思います。