ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

読んだ本「日々翻訳ざんげ」

2023-09-11 17:44:00 | Book&Art&TV

何気なく図書館の棚から借りてきた本。
この夏、ホントに読みまくってる。
90年前後からパソコンに凝り出す2000年まで、ホントによく本を読んでたなぁと。
特に翻訳ミステリーにハマって、ハヤカワポケットミステリの版形やデザインも懐かしい。
田口俊樹翻訳の本、ローレンスブロックやマイケルリューインもいっぱい読んでいた。
翻訳って難しいのね。英語が読める理解できるだけではなく、日本語の小説にしなくてはいけない。
誤訳したエピソードもいくつか。
英語はYOUだけなのに日本語の呼び方は数多。
「日本語では二人称のお前、君、あんた、あなたは、親しい間柄以外はあまり使わない、三人称の役職名や職名を使う」
そして三人称には忖度あり(なるほど)
原文にない敬語を使うと滑らかな日本語にはなるが、使い過ぎると和臭じみる。
「耳をすまして」か「耳をすませて」文法的には「すまして」が正しいと。
原意を取るか、日本語としての体裁にこだわるか。
そして、「小説というのは人間っていいよなと思わせないといけない」と。


ネットのなかった時代、わからないことは図書館に行って調べるしか方法がなかったのね。今はキーワードを検索するだけで、ほぼ完了する。取捨選択の判断は要るとしても。
旅行だって、時刻表と数少ないガイドブックと電話で計画立てて、窓口で周遊切符とか買ってたんです。

何でも手早く簡単にネットでできるようになっても、そのネットをチラチラ見る時間ばかり増えて、結局は今日も日が暮れる。