ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

読んだ本「ある行旅死亡人の物語」

2023-09-05 17:36:00 | Book&Art&TV

ノンフィクションは好き。事実は小説より奇なりってやつね。
3400万円もの大金を古びた賃貸アパートの部屋に残して急死した老女の身元が不明。
田中千津子と沖宗の印鑑。
星型模様のロケットペンダントに謎の数字。
30枚ほどの写真。40年前に夫らしき名前で賃貸契約を交わして以降、男性の影もなく、友人知り合いとの付き合いも無し。
住民登録無し、工場で指切断の怪我をしたのに労災も年金も申請せず。健康保険証無し。
住所不定所持品無しの行き倒れなら身元不明もあるだろうけと、ちゃんと部屋を借りてふつうに暮らしているのに、どこの誰なのかわからない。
「わからなかった死者の人生を追うこと」
尼崎警察の調べでも判明しなかった身元が、珍しい姓を頼りに調べていった記者の執念で明らかになる、
この名前を訪ねて伏見桃山の商店街へ出向くも(水彩教室のある真ん前)繋がり無し。
ようやく広島で親族を探し当て、戸籍かわかったら、年齢を12歳もサバ読みしていた。
ホントに本人なのか、尼崎に来るまでどこでどうしていたのか。
まるで社会派ミステリーのような結末は?