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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

読んだ本「平場の月」

2019-09-08 16:00:26 | Book

山本周五郎賞受賞の「平場の月」朝倉かすみ
中学の同級生だった50歳の中年男(青砥)女(須藤)が地元に戻って、偶然病院の売店で再会。
それぞれに死別や離婚などの経験があり、その後慎ましく暮らす2人は互いに名字を呼捨てにして、惹かれあっていくも、病気になった須藤は別れを告げ音信が途絶えてしまう。
2人の出会い、相手を思う気持ちや言葉がカクカクとしてなかなかストンと落ちない。
若くないってのはこういうことなんかも。
須藤が家庭菜園と称していた駐車場の片隅を無意味に掘り返す青砥が切ない。
高齢者はこの小説、夜に読んだらアカン。
闘病場面などに心が塞ぐ(笑)が、いつまでも西の空に残る夕焼けのような読後感。