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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

読んだ本「理由」

2019-02-17 16:36:25 | Book

2/16 市民の森



「理由」宮部みゆき
1996年に朝日新聞夕刊小説として1年間掲載された時、少しだけ読み始めたけど、すぐに挫折。
11年前に亡くなった友だちは当時、これ面白いよと熱心に読んでいたっけ。
今頃になって読んでみた。
チマチマちんたら読んでたら筋書きがわからなくなること必至なんで、620ページ、私としては1週間で読破した。
これ、直木賞も取ってますね。

あらすじ
1990年代、人気のタワーマンションで起きた家族4人殺人事件。
殺されたのはこの部屋の住人ではなかった。
では、いったい誰なのか。
元の住人はマンションの購入ローンの返却が滞って競売にかけられて夜逃げ、助けを求めた不動産屋が手配した占有屋の擬似家族が死んだのだ。
競売物件を購入した一家を含めて3家族。
それぞれの家族の歴史や生い立ちが絡まり、複雑な相関図になる。
巻末には解説より詳細な登場人物表が欲しいわ。
これだけでもたくさんの登場人物なのに、
更にマンションの管理人、住民、関係者、容疑者発見の家族…
これらが、全てインタビュー方式のドキャメント形式で語られている。

しかし、かなり古い20年以上前の作品なのに、古びていないのが流石に宮部みゆき。
たぶん、その時の流行りモノ、風潮、言葉などはほとんど描写してないからでは。
これが当時の映像作品だったなら、もっさりしてるだろうな。