
先週に山科毘沙門堂を訪れたとき、受付で拝観料を払うときに、聞こえにくかったので、2回ほど聞き直したら、応対の年配女性の方が、ハッキリゆっくり丁寧に説明してくださって、わかりやすかった。
「すみません、聞こえにくいので」と言っても、たいがいは、同じことを同じ調子でマニュアルみたいに繰り返すだけの人が多い。
耳元でやみくもに大声でワアワア言うだけ人も。
いちばん、いいのは、口元はっきり、ゆっくり丁寧に話してもらえるとわかりやすい。
得意でない英会話もスローテンポだと聞き取れるみたいなもんかな。
この日、京都からの帰りに特急に乗り、次の祇園四条で空いた席に座ろうとしたら、座席にマフラーの忘れ物。
思わず手に取って、ドア付近を見たけれど、心当たりのある人が戻ってくる様子もなし。
しかたないので、窓際に置いたら、ホームの階段からあわてて下りてきた男性あり。
車両を見てキョロキョロしてはるから、私がマフラーを手に持って振ったら、それそれ、というような身振りでドアに駆け込まれたが、今にもドアが閉まりそう。
ボックス席だから、こっちも、立ってすぐに動けない。
で、私はエイや!とマフラーをドアめがけ投げたら、かろうじて拾えたらしく、ホームから窓ガラスをコツコツたたいてうれしそうに、「ありがとう」とお礼言ってはった。
我ながら、とっさの機転が効いたなと、自分でも気をよくしたのだった。