話し合いの会合を終えたアエネアスは、オロンテスを引き連れて浜頭の小屋に足を運んだ。小屋には、浜頭たちが集まっていた。
『統領。大変なことになりましたね。』
『うん。これは、上陸戦を終えた時点で覚悟したことではあったが、軍団と同胞、我が民族の存亡をかけなければならない。戦闘は、浜の東端、荒野の真ん中で展開する。この戦いで我らの軍団が壊滅したときーーー』 話が途切れた。アエネアスの心の中に払っても付きまとう恐れが渦巻いていた。彼の心身の神経が引きつった。
『浜頭の皆さんにお願いしたい。それは、、、、』 言葉が詰まった。アエネアスは、決断を強いられる過酷さにおののいている自分を見た。
『それは、我々が敗北したときのことです。何卒お願いしたい。このオロンテスと善後策を講じていただきたいことなのです。この件、何卒宜しく、取り計らってください。』 アエネアスは、深々と頭を下げた。浜頭たちは、無言で肯いた。
『オロンテス、頼むぞ。市民の者たちの今後のことは、お前の両肩に乗っている。いいな。』
アエネアスの両目は、心なしか、潤んでいた。
『統領。大変なことになりましたね。』
『うん。これは、上陸戦を終えた時点で覚悟したことではあったが、軍団と同胞、我が民族の存亡をかけなければならない。戦闘は、浜の東端、荒野の真ん中で展開する。この戦いで我らの軍団が壊滅したときーーー』 話が途切れた。アエネアスの心の中に払っても付きまとう恐れが渦巻いていた。彼の心身の神経が引きつった。
『浜頭の皆さんにお願いしたい。それは、、、、』 言葉が詰まった。アエネアスは、決断を強いられる過酷さにおののいている自分を見た。
『それは、我々が敗北したときのことです。何卒お願いしたい。このオロンテスと善後策を講じていただきたいことなのです。この件、何卒宜しく、取り計らってください。』 アエネアスは、深々と頭を下げた。浜頭たちは、無言で肯いた。
『オロンテス、頼むぞ。市民の者たちの今後のことは、お前の両肩に乗っている。いいな。』
アエネアスの両目は、心なしか、潤んでいた。
