暖かさがひときわ進んだ日、いつもの川沿いを歩いていると、せせらぎの音が、これまでよりも耳の近くで鳴るように聞こえました。寒さがようやく去って、川の水が春の日に温んだからでしょうか、吹く風が緩やかになったからでしょうか、いいえ、暖かさで、体が緩んだのでしょう。
せせらぎの みみぎわになる ふゆさりて みずのぬるむや かぜのゆるむや
せゝらぎの 耳際に鳴る
冬去りて 水のぬるむや
風のゆるむや
(いつもあるく川のせせらぎの音が、これまでよりも耳の近くで鳴るように聞こえました。寒さがようやく去って、川の水が春の日に温んだからでしょうか、吹く風が緩やかになったからでしょうか、いいえ、暖かさで、体が緩んだのでしょう)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
せせらぎの みみぎわになる ふゆさりて みずのぬるむや かぜのゆるむや
せゝらぎの 耳際に鳴る
冬去りて 水のぬるむや
風のゆるむや
(いつもあるく川のせせらぎの音が、これまでよりも耳の近くで鳴るように聞こえました。寒さがようやく去って、川の水が春の日に温んだからでしょうか、吹く風が緩やかになったからでしょうか、いいえ、暖かさで、体が緩んだのでしょう)
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