春の初め、枯草の中に少しずつ緑色が見え始めたころ、草原を行くと、紫の小花をつけた草が、ところどころ群れていました。せっかくの花を踏まないよう、足元を見ながら、忍び足で歩きました。
みどります くさにまじろう むらさきの おばなをよきて かつしのびゆく
緑増す 草に交らふ 紫の 小花を避きて
かつ忍び行く
(枯草に緑色がまじるころ、草原に紫の小花をつけた草が、群れ咲いているのを踏まないよう、足元を見ながら忍び足で歩きます)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
みどります くさにまじろう むらさきの おばなをよきて かつしのびゆく
緑増す 草に交らふ 紫の 小花を避きて
かつ忍び行く
(枯草に緑色がまじるころ、草原に紫の小花をつけた草が、群れ咲いているのを踏まないよう、足元を見ながら忍び足で歩きます)
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