日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「懐かしき人」1首

2015年04月19日 | 日記
 自分の年を考えれば当たり前のことながら、お世話になった年長の方々がお年を召して弱ってこられ、ときおりお会いしたり、電話でお話したりすると、壊れ物のようにいとおしく感じられるようになりました。
 今日はとりわけお世話になった方、このところお具合のよくない方にご連絡して、久しぶりにお話を伺いました。幸いなことに、お元気そうでしたが、あと何度このようにお話することができるだろうかと思い、心に刻むようにやり取りをして、長くなりすぎたようなので、お暇を申し上げた電話の切り際に、名残惜しさがこみあげ、そのあとしばらく涙があふれてとまりませんでした。

なつかしき ひととかたりし さりぎわの なごりおしさに なみだせきあぐ
懐かしき 人と語りし 去り際の 名残惜しさに 涙塞き上ぐ
(あと何度、こうして話をすることがあるだろうかと、懐かしく思われる人と、心に刻むように語り合い、暇を告げたあと、名残惜しさに涙がこみあげした)

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