自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

スズメガの死

2013-08-30 | 昆虫

夕方,自宅玄関脇で,ススメガ(コスズメ)の死骸を発見。なにか事があっていのちを失ったか,自然の摂理として死期を迎えたか,いずれかでしょう。死骸にはアリがたくさん集まって来ていました。行列ができていたほどです。この場所で横たわってから,時間が経っていたものと思われます。

いつかいのちを終えるというのは,あらゆる生きものに共通した厳粛な事実です。 生きものの世界では,このいのちが他の生きもののいのちを支えるという厳かな現実があります。観察するもの,見るものの感情の如何にかかわらず,いのちは相互に粛々としてつながり,関わり合います。

アリはアリで,生きるのに必死。仲間に餌の在り処を伝えるすべは解き明かされているとはいえ,ふしぎな行列です。

夕方暗くなりかけていたので,翌日,改めて風景を撮り直しました。使ったレンズは『虫の目』 。そこには,もうアリは一匹も見当たりませんでし。前日の夕方と打って変わった様子に,すっかり驚きました。死骸の位置は変わっていましたが,かたちはまったく変わったようには見えません。

日を浴びて,静かに死骸が横たわっています。託された使命を終えて……。  

 


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